リーガルニュース31号

2020年02月09日

神栖法律事務所 リーガルニュース

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第31号 2019年8月17日
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■ ニュース紹介とコメント
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この間,テレビで東大生が全国ピーマン出荷量ランキングを当てる問題を解いていました。

回答は,「1群馬,2宮崎,3高知」でしたが,一位が違います。一位は,ご承知の茨城県です(ちなみに群馬は33位)。

なぜ茨城を忘れたのか、なぜ群馬と間違えたのか(なぜ神栖が出てこないのか)。なんとなく,北関東の県が一位だったような・・・という記憶で回答しなのであれば,知識偏重だったということかもしれません。
ピーマンの生育環境・気候など,考える知識とリンクしなければ,頭の良い人々ですら間違える。いわんや凡人をや。

1 タニタ社長「社員の個人事業主化が本当の働き方改革だ」
将来的には,個々人が緩く繋がってビジネスをやっていく形になりそう。
そして,それは能力差が顕著になるので,残酷でもある。
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00005/071800034/

2 韓国6歳のYouTuberが8億円超のビルを購入
YouTuberも使い用によっては有用な職業
https://news.livedoor.com/article/detail/16839573/

3 ながらスマホの自転車死亡事故、元大学生に有罪判決
自動車ほどではないにしても,なかなか刑が重い。禁固2年,執行猶予4年
https://www.asahi.com/articles/ASL8V532RL8VULOB00C.html

4 「ポーランドに残って」所得税免除へ 26歳未満、働き手流出対策
ポーランドうらやましいと思いつつ,ここにいう「若者」とは26歳未満を指すらしく,自分は対象外
https://www.asahi.com/articles/DA3S14116769.html

5 酒気帯びで潮来市係長停職
自宅まで代行で帰ったものの,車庫入れを自分でやってしまった例
きちんと車庫入れまで代行さんに御願いすること
https://www.sankei.com/region/news/190724/rgn1907240034-n1.html

6 日本女子大理事が賠償請求 第三者委の責任求め提訴
第三者委員会ブームですが,役割と責任がクリアにならないと,引き受けるのも怖い世の中になります。調査期間が短かったこと,意見が断定調であったことなどが問題視されています。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190731-00000114-kyodonews-soci

7 自動車保険料、20年1月に約3%上げ 損保大手
民法改正により金利が変わることに対応した措置
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO48221630V00C19A8MM8000/

8 タトゥー客拒否は「不適切」 政府通知に悩む温泉業界
もはやタトゥーの有無だけで判断するのは時代遅れでは。
那覇空港はタトゥーの人だらけ。
https://www.asahi.com/articles/ASM8452BXM84TIPE00F.html

9 公益通報した京都市職員への停職処分取り消し命じる判決
公益通報に伴って,報復的な処分をしてはならない。
https://mainichi.jp/articles/20190808/k00/00m/040/374000c

10 教育機関向け「マイクロソフト~新時代の学びの革新プログラム」
子供の健康状態、図書館の利用回数、学校での成績などのデータをPower BIで分析すると、現地で実施されているテストの成績が9割を超える精度で予想される。
https://ascii.jp/elem/000/001/912/1912468/

11 誤認逮捕、松山地裁は謝罪せず 「個別判断、対応できない」
逮捕しなくて良い事案だけれど,令状請求されたら,裁判官は疎明の要件を満たせば発付せざるを得ないので,捜査機関が自戒するしかない。
https://mainichi.jp/articles/20190810/k00/00m/040/028000c

【ワンポイント】
Q この判断は妥当ですか???という質問について(50代男性)

A わかりません。

突き放しているわけではなく,妥当かどうかはわからないことが多いというのが正直なところです。
そもそも,弁護士は,「適法」か「違法」かの判断はできるものの,適法な選択肢の中で,

なにが妥当かは,業界慣行,相談者のバックグラウンド,経済的・政治的事情など様々な要因があり,判断しかねます。

例えが適切かわかりませんが,友人に「あの人と結婚した方がいいかな」と言われているようなものです。

わかりません。その友人の性格や価値観などを熟知していて,かつ,アドバイスに責任がないのであれば,「辞めた方が良い」などといえるかもしれませんが,多くの場合は,自分の心情に従って決めるべき,となるのではないでしょうか。
そうはいっても,違法か適法か程度の判断だけなら,AIに取って代わられることになるでしょうから,今後の弁護士の付加価値としては,その方の置かれた状況を踏まえて,かなり踏み込んだアドバイスも必要になってくるのでしょう。

とても出会う人全員にはできませんが。

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仕事は楽しいかね?(デイルドーデン,きこ書房)
空港の欠便により発明家・起業家の老人と出会うことに。
老人が教えてくれたビジネスアイデアの出し方を踏まえ,一夜にして人生が変わる物語。
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仕事は楽しいかね?(デイル・ドーテン,きこ書房)

「きみの考える,成功のための戦略を話してくれ」老人はそう言った。
そこで私は,感銘を受けた二十世紀末の自己啓発の英知を1枚の紙にまとめた。

①目的地を知らなければ到達することはできない。

彼方の目標をしっかりと見定めること。

②「生きる姿勢を変えること」

,③わかりきっていることを手間暇かけてやり直すことはない-他人の成功を範として自分の成功を生み出す。」

「これでいいかね?」彼はそう尋ねると,私の英知をまとめた紙にでかでかと×をつけ言った。

「頭のいい人がする一番愚かな質問は『あなたは5年後どのような地位についていたいですが』というものだ」

「人生はそんなに規則正しいものじゃない。規則から外れたところでいろいろな教訓を与えてくれるものだ。学校の先生にとっては悪夢だろうね」
「僕が今までに掲げた目標が一つだけある。『明日は自分と違う自分になる』だよ」

「遊び感覚でやって色々やって成り行きを見守る。」

「適切な時とか,完璧な機会なんてものはなく,世の中はキミの目標が達成されるまでじーっと待っていたりしないということだよ。」

「ちなみに,人は変化は嫌いだが,試してみることは大好きなんだ」